先端建設技術センター/タイセミナー参加企業の海外展開が具体化/現地企業と提携

 先端建設技術センター(北橋建治理事長)が15、16年と2年続けてタイ・バンコクで開催した技術セミナーをきっかけに、海外事業を具体化する動きが出てきた。15年のセミナーに参加したコンクリート製品製造・販売のイトーヨーギョー(東証2部、大阪市、畑中浩社長)は昨年9月末、現地企業と事業提携した。両社の技術やノウハウを持ち寄り、1年かけてタイ向け製品の具体化を目指す。
 技術セミナーは、15年9月、16年9月と2年続けてバンコクの日本大使館で開催。センターが公募した日本企業が海外に売り込みたい独自技術をプレゼンテーションとポスターセッションで紹介した。1回目、2回目とも13社が参加した。
 1回目に参加したイトーヨーギョーは、独自開発した道路関連のコンクリート製品などを柱に自社技術を紹介。会場でも現地の政府や企業の担当者などから問い合わせがあり、手応えを得られるイベントとなった。その後、あらためてタイ語の会社案内を作って送り、引き合いのあった複数の企業に直接出向いた。
 その結果、大手のコンクリート製品メーカーのPACO社と昨年9月末に提携の基本合意書を交わし、1年をめどに製品をローカライズするための議論を双方で進めていくことになった。11月にはPACO社の幹部やスタッフが来日し、同社の工場見学やミーティングする機会を持った。
 セミナー参加社のこうした動きが出てきたことについて北橋理事長は、タイのように政府開発援助(ODA)対象国の域を脱しつつある国では「技術を売り込むやり方は有効」と指摘。進出に向けて具体的に動きだす企業が後に続くことを期待し、今後も同国でのセミナーを継続していきたいとしている。

(日刊建設工業新聞様より引用)