兵庫県養父市/新文化会館建設基本構想案/候補地はグンゼ八鹿工場跡地

 兵庫県養父市は、老朽化が進んでいる八鹿文化会館(八鹿町八鹿)と八鹿公民館(同)の建て替えを計画している。現在の両施設の機能を備えた「養父市文化会館(仮称)」として建設するもので、このほど基本構想案を公表した。ホールの席数は600~800席を想定し、建設候補地は地域の活性化やアクセスなどを考慮し、グンゼ八鹿工場跡地(同)とした。21年度の開館を目指す。26日まで同案に対する市民意見を募集する。
 両施設は、74年9月に竣工。文化会館(SRC造地下1階地上4階建て延べ2430平方メートル)は市内最大の876席のホールを備え、コンサートなど各種イベントに利用。公民館(RC造3階建て延べ1481平方メートル)は生涯学習講座など市民交流や文化活動の場として活用している。
 ただ、築40年以上が経過し、14年度に実施した耐震診断では阪神大震災クラスの地震で倒壊する恐れがあることが判明。耐震改修も検討したが、安全面や利便性向上の観点から建て替えが必要と判断し、市民や学識者による委員会を立ち上げ、施設整備の基本的な考え方を示した「文化会館(仮称)建設基本構想案」をまとめた。
 同案によると、新文化会館は文化芸術振興や生涯学習、情報発信、憩いの場として、ホールと公民館、図書館、公園の四つの機能で構成。ホールは音楽や演劇のほか、講演会などに対応する多機能型とし、座席数は人口規模を考慮し、600~800席を想定。演奏会やダンスなどに使える部屋や会議室を設置し、託児室も検討する。図書館は公民館にある図書室を大幅に拡充し、読書スペースや学習席を設ける。公園と一体的に整備も行い、災害時の避難場所として資材庫を設ける。
 建設候補地は、総合計画や都市計画マスタープランなどを踏まえ、旧街道沿いのグンゼ八鹿工場跡地(敷地約3万平方メートル、建ぺい率70%、容積率200%が上限)を選定。土地所有者も跡地活用を検討しており、市によると、整備計画への協力が得られる見通しという。県条例に基づく景観形成地区と歴史的景観区域に指定されている。
 財源は合併特例債の活用を予定し、19年度までの着工を目指す。整備や管理については直営に加え、官民連携による多様な手法を検討する。

(日刊建設工業新聞様より引用)