凛/芝浦工業大学大学院・古田真梨さん/職人育成の可能性に関心

 高校生の時に見たテレビドラマで、人気女優がヘルメットをかぶって活躍する現場監督を演じていた。その姿が彼女の目に格好良く映り、将来建設業で働きたいと思うようになった。
 大学で建築工学を学び「建築=設計」という、漠然としたイメージが払拭(ふっしょく)され、さまざまな研究領域があることを知った。中でも建築生産に興味を抱き「施工の分野が面白いと思った」という。
 職人の実態を含め、施工に造詣が深い蟹澤宏剛教授の研究室に所属。専門工事会社など業界とのつきあいも多い蟹澤教授について回り、建築生産を巡る「生の声」を数多く聞く貴重な機会にも恵まれた。
 卒業後は建設会社に就職して現場監督になりたいと考えてきた。実態を知れば知るほど興味の範囲が広がり、この春、建築工学を専攻する大学院の修士課程に進んだ。これからの2年間で「将来の自分を考えてみたい」と話す。
 特に最近は職人の育成に関心がある。左官技能の向上に有効な「塗り壁トレーニング」に挑戦した経験があり、左官という技能職に大きな可能性を感じた。スキルアップして成功体験が積める仕組みが定着すれば、せっかく職に就いた若者がすぐに辞めてしまう事態は回避でき、仕事の生産効率も高まるのではと考えている。各地で動き始めた職人育成を「大学院での研究テーマの一つにしてみたい」と意気込む。(ふるた・まり、理工学研究科修士課程建築工学専攻)

(日刊建設工業新聞様より引用)