凜/CORE技術研究所・大泉友里奈さん/異分野からPC設計技術者に挑戦

 「土木を学んできた人に引けを取らないPC(プレストレストコンクリート)構造物設計者になりたい」
 大学では日本法制史を専攻。就職活動をしている時、今まで自分が触れてこなかった分野に挑戦したいと思い、手元にあった求人票を見て建設コンサルタント会社に応募した。入社から3カ月は総務部で勤務したが、その後、設計部に配属。「泳ぎ方を知らないまま海に投げ込まれたようだった」と振り返る。
 土木の知識が皆無だったため、専門用語を必死に覚え、設計に必要な計算式も勉強した。時間さえあれば専門書を読み、少しでも知識を増やそうと努力した。
 入社3年目の現在は、橋梁の損傷に対してその程度や発生原因に応じた補修設計を行ったり、補強対象部ごとに耐えられる荷重の載荷検討を行う耐荷力照査に当たったりしている。悪戦苦闘の日々に、技術者として足りない部分があると感じることも多い。
 仕事の中で心掛けているのは「考え過ぎない」こと。分からないことは悩み過ぎずに上司や先輩に聞き、成長していけたらいいと思っている。
 「畑違いの人間でも一人前の設計者になれることを証明すれば、異分野を学んできた人間が土木の世界に入っていきやすい土壌づくりに少し貢献できるのでは」。ほほ笑みながら語るまなざしは真剣だ。
 (東京支店設計部、おおいずみ・ゆりな)

(日刊建設工業新聞様より引用)