前田建設、千葉大学/大規模木造建築向け加工ロボ開発/BIMと連携、構造材自動加工

 前田建設は25日、千葉大学と共同で大規模木造建築物に使用する構造材の自動加工ロボットを開発したと発表した。設計時のBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)データを木軸加工段階にも活用。必要な構造材を一気通貫で高精度に加工でき、納期・工期の短縮と省力化を実現する。
 ファナック製の産業用多関節ロボット2基と専用の搬送台で構成。スペースを取らず、全方位から切削・加工を同時に行える。使用する3次元(3D)データは、ARCHICADなど建築設計で使う一般的なBIMデータがそのまま利用できる。
 従来のロボットに比べ加工誤差を1・5ミリから0・5ミリまで減らし、より精度を高めた。加工の自由度も高く、効率化だけでなく自由なデザインの木造建築も可能となる。
 前田建設が茨城県取手市に施工中の新技術研究所内のネスト棟(木造1階部約800平方メートル)で使用する梁・柱部材の加工に導入し、性能を確認した。9月の新技術研究所竣工後に、千葉大の実験室から研究所内の総合実験棟にロボットを移設。最大幅3メートルのCLT(直交集成板)材を加工可能な仕様に拡張する。19年に構造材のプレカット工場に配備する予定だ。
 大規模木造建築に使う構造材の加工には大掛かりな専用機が必要なほか、3Dデータを専用規格で用意しなければならなかった。これらの課題を解消し、木材を積極的に活用。国内の林業再生と環境負荷低減に向けた取り組みを推進する。

(日刊建設工業新聞様より引用)