前田建設ら3社/インフラ健全化にレーザー活用/技術保有会社に出資

 前田建設は第一カッター興業、デジタル・インフォメーション・テクノロジー(DIT)とともに、さびや塗料の除去事業などを手掛けるトヨコー(静岡県富士市、豊澤一晃社長)に出資する。出資額は3社で2億円。21日に発表した。同社が保有する「レーザークリーニング工法」を橋梁など老朽化したインフラの長寿命化に役立てる技術開発を支援していく。
 トヨコーは1996年3月に設立。屋根の防水、補強、断熱工事を中心に実績を重ねてきた。同社が開発したレーザー技術「クーレーザー」は、これまで難しかった狭あい部のさびや旧塗膜を除去できる。光の特性を生かし、軽量で環境にやさしいなどの特徴もあり、作業負荷の軽減も期待されている。
 前田建設は、クーレーザーのコンクリート表面処理、はつりなどへの適用を想定し、共同で技術開発を推進。クーレーザーによるクリーニング工法の早期実用化に協力すると同時に、社会インフラの維持管理事業への展開を見据える。
 同社はさまざまな社会課題の解決に取り組むベンチャー企業などに出資する独自の取り組み「MAEDA SII(ソーシャル・インパクト・インベストメント)」を展開している。今回の出資金はこの中から拠出する。MAEDA SIIを通じたベンチャー企業などへの出資は2015年の開始から今回で7件目。
 高度経済成長期に造られた社会インフラの多くは、建設から約半世紀が経過し、老朽化への対応が求められている。構造体の劣化は表面から内部へ徐々に進行していくため、健全化するためには劣化した表面部分を除去し、適切に処理する必要がある。各社が効率良く施工するための技術開発を急いでいる。

(日刊建設工業新聞様より引用)