博多道路陥没/土研の第三者委が初会合/16年度内に中間まとめ

 福岡市のJR博多駅前付近で発生した道路陥没事故の発生原因や再発防止策などを検討するため、市の要請を受けて土木研究所が設置した第三者委員会「福岡市地下鉄七隈線延伸工事現場における道路陥没に関する検討委員会」(委員長・西村和夫首都大学東京副学長、12人)の初会合が29日、同市内で開かれた。委員が市に地下鉄トンネルの工法選定に関する資料やトンネル上部の地層のデータなどの提供を要請。次回から事故原因や設計・施工の問題点などの議論に入り、本年度内を目標に中間まとめを行う。
 土木研究所の野口宏一理事は「あらゆる可能性を排除せず安全に地下鉄工事を再開できるよう委員会を運営する」、高島宗一郎福岡市長は「委員会で事故の全容が明らかになり、万全な再発防止策を講じることが福岡市だけでなく全国の安全なインフラ整備につながる」と話した。
 会合は冒頭以外は非公開で行われた。会合後の記者会見で西村委員長は原因究明のポイントに地質を挙げた上で、「大きな事故は複合要因で起きることが一般的だ。(同様の事故は)類似の地下工事の現場であり得る」と述べ、早期に原因を究明し全国に発信することが重要だとした。
 17年1月中旬にも開く次回会合で追加調査の結果などを受け、事故原因の推定に向けた議論や設計・施工の問題点の検討、再発防止に向けた検討を行う。

(日刊建設工業新聞様より引用)