台風10号ー東北の被害規模は4692カ所・1013億円に/岩手県被害が9割超

 ◇12月22日まで災害査定
 8月末に東北や北海道を通過した台風10号の豪雨で、東北管内の県・市町村が管理する公共土木施設と農地・農業用施設に合計1013億円の被害が生じたことが分かった。被害箇所は合計4692カ所(いずれも10月31日時点)。このうち岩手県の被害額は944億円、被害箇所数は4350カ所と、総被害の9割以上を占める。先月31日までに秋田を除く東北5県から被害額と被害箇所が国に報告され、同日から東北地方整備局らが災害査定に着手した。査定作業は12月22日まで行われる。
 内訳を見ると、被害額は公共土木施設が923億円、農地・農業用施設が90億円。被害箇所はそれぞれ2345カ所、2347カ所となっている。
 岩手県の被害額は944億円で、このうち河川や道路など公共土木施設の被害が858億円と多くを占めている。同県では今後、河川が氾濫し浸水被害が広がった岩泉町や宮古市などで、復旧に伴うコンサル業務や工事が多く発注される。
 先月31日に始まった東北整備局による災害査定では、公共土木施設に合計119班、農地・農業用施設に合計20班を投入。
 これらのうち岩手県内には109班、18班の人員を割り当て、来月22日までに査定を終えることにしている。
 台風10号による豪雨被害を受け、東北整備局は、特に甚大な被害が発生した岩手県の宮古市と岩泉町で自治体が管理する道路の啓開作業を代行した。
 岩手県内では、国が直轄管理する国道などの被害は比較的軽微だったが、県が管理する国道106号や455号などの道路で大きな被害が発生した。
 岩泉町では複数の孤立集落が生じ、東北整備局は現地に派遣したリエゾン(現地情報連絡員)とテックフォース(緊急災害対策派遣隊)を通じ、復旧支援を行った。

(日刊建設工業新聞様より引用)