名古屋市/名古屋駅周辺交通基盤整備方針策定/リニア見据え乗り換え機能強化

 ◇高速道とのアクセスも向上
 名古屋市は、2027年のリニア中央新幹線開業を見据え「名古屋駅周辺交通基盤整備方針」を策定した。駅とのアクセス性向上やJR、地下鉄、私鉄など多様な交通モードの結節機能強化、名古屋大都市圏の玄関口にふさわしい象徴的な空間形成を目指す。このため、「名鉄名駅再開発」、JR名古屋駅東西駅前広場や乗り換え空間の整備、名古屋高速道路の出入り口改良などを推進する。今後、各プロジェクトの整備内容、役割分担、資金計画、工程を明確にして関係者協議・必要な手続きを進め、順次整備に着手する。
 昨年8月に整備方針案を公表、市民から寄せられた意見も踏まえ、正式に決めた。
 整備方針によると、中部国際空港へのアクセスを向上させるため、「名鉄名駅再開発」に合わせ、名鉄名古屋駅の機能を拡張する。
 各鉄道間の乗り換えが複雑な現状の刷新に向けては、案内機能を備えた広場空間「ターミナルスクエア」を駅東側に3カ所、西側に2カ所設ける。また、JR駅中央コンコースの混雑を解消するため、南側に新たな東西通路を整備する。
 東西の駅前広場では、タクシーや一般車両の乗降機能を再配置し、名古屋を印象付ける空間を形成する。西側駅前広場には高速路線バス、観光・ツアーバスを含めた重層構造のバス乗降場を新設する。バスターミナルは東西合わせて3カ所になる。
 高速道路とのアクセス向上では、名古屋高速黄金インターチェンジ(IC)に西行き入り口と東行き出口を新設、フルインターにする。新州崎ジャンクション(JCT)にも出入り口を新設し、名駅通への交通集中を緩和する。また、都心環状線の渋滞対策として栄ICを新設するとともに、丸田町JCTに西渡り線を整備する。
 歩行者空間の拡充では、JPタワー名古屋、JRゲートタワー、タワーズデッキ、名鉄名駅再開発ビルを延長700~800メートルのデッキレベルで結ぶ。地下では、ターミナルスクエアや再開発ビルと連携した空間を形成する。
 開削工法で整備された後の東西リニア駅上部空間は、それぞれ広場とし、周辺地区の再開発を誘導する。

(日刊建設工業新聞様より引用)