和歌山県/IR誘致実現へ基本構想/MICEなど投資額2800億円想定

 和歌山県は「和歌山県IR基本構想」を公表した。和歌山マリーナシティ(和歌山市毛見)へのIR(統合リゾート)誘致実現に向けて、県が目指す方向性を提示。ラグジュアリーホテルやMICE(国際的イベント)施設、ショッピングモール、アリーナ施設、シアター施設などの整備を目標とする。基本構想策定アドバイザリー業務はトーマツが担当した。
 構想では、和歌山マリーナシティの敷地40ヘクタールのうち20・5ヘクタールをIR活用地とする。同地区にはヨットハーバーや黒潮市場、温泉、テーマパークなどの施設が集結しており、観光資源と一体化したIRの整備を目指す。
 交通アクセス面では関西国際空港に近く、周辺にインターチェンジ(IC)も多いため、車でのアクセスは良好。大都市圏からの直結バスルートの新設を進め、レンタカーやレンタサイクルなど観光客のニーズに応じた移動手段の拡充も図る。
 主要施設には、五つ星のラグジュアリーホテル(2500室)とMICE施設(延べ5万平方メートル)のほか、ツアーデスク、駐車場などを想定。カジノスペースはホテル内に設置する。そのほか高規格ショッピングモールや全天候型アリーナ施設、体験型ゲーミングシアター、県産品のアピール施設の設置も構想に盛り込む。
 IR全体の想定規模は延べ45万7000平方メートル程度。建設投資額は約2800億円、投資回収年数は約9年とした。
 年間当たりの来場者数は約400万人、経済波及効果は約3000億円を試算し、約2万人の雇用創出を見込む。
 今後は基本方針を策定し、事業者から提案を受け付け実施方針を策定した後、IR事業者を公募する見通しだ。

(日刊建設工業新聞様より引用)