回転窓/きょうは文化財防火デー

 強い冬型の気圧配置で東京も冷え込みがきつい。大量の水蒸気を雪にして日本海側に落とした季節風は、冷たい空っ風となって太平洋側に吹き下ろす。晴天でも強風に当たれば顔や唇が荒れてつらい、などと言ったらドカ雪にあえぐ北国の人たちにしかられようか▼からから天気に強風とくれば、肌荒れより怖いのはやはり火災だろう。奈良・法隆寺の金堂で火災が起き、7世紀末ごろの貴重な壁画が焼損したのは1949年の1月26日のこと▼これを契機に文化財保護法が制定され、毎年1月26日は「文化財防火デー」と定められた。きょうは奈良市の唐招提寺や東京都大田区の池上本門寺などで防火訓練が行われるという▼各地で伝統建築物の木造再建の話題が増えている。本紙の記事でも城の天守閣の木造再建などの構想をしばしば目にする。木造建築で一番の課題は防火対策だが、最近は材料や建築の技術革新によってこの弱点を克服できるようになってきた▼地域のシンボル施設が伝統の技と先進技術でよみがえり、地場産業の振興にも貢献するのなら素晴らしい。建設産業の知恵と技術を存分に発揮してもらいたい。

(日刊建設工業新聞様より引用)