回転窓/意外性が興味をそそる

 3月も半ばに入り、朝の通勤電車でリクルートスーツに身を包んだ学生らしき姿をちらほら見掛けるようになった▼人材確保に積極的な企業の姿勢もあって採用戦線は、今年も超売り手市場と聞く。学生に興味を持ってもらうため、企業も会社の特徴や仕事の内容を知ってもらおうとPR活動に熱を入れる。最近多くなったインターンシップ(就業体験)では、遠方で参加が難しい学生を対象にVR(仮想現実)など最新技術を駆使して、職場や仕事を疑似体験してもらうケースも出てきている▼ツイッターなどのインターネット交流サイト(SNS)で、ある造船会社のテレビCMが話題になっているというニュースを見た。地方の放送局だけで流れているこのCMに登場するのは、昭和の香り漂う劇画タッチのアニメーションで描かれた「造船番長」。強烈なインパクトもあってか、以前放映した際には採用試験の応募が急増したそうだ▼どう人材を確保し育てていくかは、業種や企業規模を問わず直面している経営課題であろう。思い切ったことができる会社は少数派だろうが、難局を切り開くには意外性も大きな武器になる。

(日刊建設工業新聞様より引用)