回転窓/未来を先取りする地図

 開通したばかりの道路を走るのは楽しい。真新しい舗装と景色に気分も高揚する。東京オリンピック・パラリンピック開催を2年後に控え、道路交通ネットワークの整備も加速。新設道路を走る機会も増えてきた▼地図データの更新をしばらく怠ると、カーナビの画面上は道なき道を走行する事態となるが、そんな時ほどインフラ整備が着実に進展していることを実感する▼国土交通省が16年度から取り組んでいる「インフラみらいMAPプロジェクト」の17年度の研究成果として、岩手県釜石市のインフラみらいMAP(試行版)が公開された。国や県、市の主要なインフラ整備計画を時間軸に沿って地図データとしてビジュアル化したもので、地域の将来像が一目で分かる▼人口分布といった各種データとの重ね合わせも可能で、インフラの拡充によって発展する地域の未来図をひと足先に見ることができる。企業にとっても今後の投資計画や不動産事業の戦略立案に活用できそうだ▼地図から土地の記憶を読み解くだけでなく、未来の町の姿を先取りして新しい計画を立てる。インフラ未来MAP全国版の完成が待ち遠しい。

(日刊建設工業新聞様より引用)