回転窓/発想の転換も必要では

 2020年東京五輪で使用する競技施設の整備をめぐる議論で結論が先送りされた有明アリーナ▼東京都の小池百合子知事は、400億円を超す整備費が「他の類似会場から見て高い」とし、横浜アリーナ案に検討の余地を残した。クリスマスまでに結論を出すという。限られた時間で一体どうなるか▼コンサートなど大規模イベントの会場となるアリーナ。東京都心で1万人以上を収容可能な施設は現時点で日本武道館など8カ所とされる。この数が多いか少ないか、議論は分かれるであろう。だが例えば音楽業界ではアーティストのライブ会場を集客しやすい週末に都内で確保するのは非常に困難と聞く▼東京と比較されることが多い米ニューヨークと英ロンドンにはそれぞれ、マディソン・スクエア・ガーデン、O2アリーナという2万人収容の施設があり、スポーツやコンサートに使われている。どちらも民間企業が運営し、街中の多機能複合施設として高い稼働率と収益性を誇る▼高額なコストに目を向けるのも確かに重要だが、公共施設という発想から脱却すれば、新ビジネスを産み出すのも不可能ではないはずだ。

(日刊建設工業新聞様より引用)