回転窓/食べ残し減らそう

 年間632万トン。まだ食べられるのに捨てられる食品の量という。12月25日を過ぎたクリスマスケーキ、節分で売られた恵方巻き…。恐らくはかなり出たであろう売れ残りはどうなったのか、そんなことを考えさせる数字である▼山本公一環境相が先週、「30・10(さんまるいちまる)」運動への協力を経済界に呼び掛ける方針を表明した。宴会開始から30分は自席で料理を楽しみ、終了前10分も自席に戻って料理を食べる▼食べ残しを減らすことを目的に長野県松本市で6年前に始まった運動という。宴会を開く機会の多い企業に協力してもらうことで国民生活に定着させたいとの意図があるそうだ▼業界団体や企業がホテルなどで開くパーティーに出席すると、せっかくの料理が大量に食べ残されているのを見ることがある。旅館で食べ切れないほどの種類と量の料理が出てもったいないと思うことも。どちらも商売上やむを得ない面はあろうが、廃棄を減らす努力は必要だろう▼役所が旗を振る国民運動は空振りに終わることも多いが、環境省には「クールビズ」のような成功例もある。30・10運動の広がりを期待しよう。

(日刊建設工業新聞様より引用)