国交省、経産省/インフラ点検ロボット開発・導入さらに推進/AIで「人の判断」支援

 国土交通、経済産業両省は、インフラ点検ロボットの開発・導入に向けた取り組みをさらに推進する。「人の作業」の支援だけでなく、人工知能(AI)を活用して「人の判断」も支援し、生産性向上につなげる。福島県に整備しているテストフィールドで開発するロボットの基盤的性能を評価し、その上で現場検証・評価を実施。開発の手戻りを減らし、試行・導入、普及のスピードを速める。
 両省は13年度に「次世代社会インフラ用ロボット開発・導入検討会」を設置し、維持管理と災害対応の2分野で、ロボットの開発・導入に取り組んできた。23日に東京都内で開いた会合では、これまでの連携成果を報告した上で、今後も引き続き協働体制を維持し連携することを確認した。
 国交省はロボットによる作業の効率化に加え、AIによる判断の効率化も実現させる方針を打ち出した。具体的には、土木技術者による正しい判断結果とインフラ点検で得た膨大なデータを蓄積し、AIの研究開発に必要な「教師データ」を整備・公開。研究者が教師データにアクセスできる開発環境の整備や、開発を支援するプラットフォームの構築・運営に取り組む。
 産業技術総合研究所(産総研)ではインフラ点検をAIで支援する研究に取り組むとともに、AIのグローバル研究拠点の整備を進めている。こうした状況を踏まえ、経産省は国交省が立ち上げるプラットフォームとの連携を検討していく考え。両省が連携してAIによる自動損傷検出技術をロボットに実装させる。
 福島県が国と共同で進める国際研究産業都市・イノベーション・コースト構想の一環となる「福島ロボットテストフィールド」(南相馬市、浪江町)を活用する。現場での検証・評価の前に、開発しているロボットの性能評価試験を試験施設で実施し、開発の手戻りを減らす。
 試験施設は7月にドローン(小型無人機)通信棟が完成。トンネルや橋梁なども順次整備し、19年度内にはすべての試験環境が整う。

(日刊建設工業新聞様より引用)