国交省ら/東京・日本橋の首都高地下ルート案決定/対象区間は1・8km

 ◇既存トンネルも活用
 東京都中央区の日本橋上空を通る首都高速道路の地下ルート案が決まった。国土交通省、東京都、中央区、首都高速道路会社らで組織する地下化検討会の2回目の会合が22日に開かれ、地下化の対象区間約1・8キロ(うち地下部分約1・2キロ)のルート案を了承。都心環状線の交通状況を踏まえ、江戸橋ジャンクション(JCT)の一部ランプを撤去し、八重洲線の既存の地下トンネルを最大限活用する。周辺再開発事業と連携しながら事業の具体化を進める。
 地下化の検討対象の区間は1964年の東京五輪前年に開通した都心環状線の竹橋JCT~江戸橋JCT間(東京都千代田区~中央区、延長約2・9キロ)。このうち再開発事業が先行する大手町、常盤橋方面は調整などが難しいことから、再開発事業が計画段階の日本橋周辺を中心に神田橋JCT~江戸橋JCT間(延長1・8キロ)を対象に、地下化を目指す。
 ルート選定に当たり、地下構造物の埋設状況などを踏まえ、既設の橋脚・基礎杭の撤去に伴う日本橋川への影響や、周辺への影響を最小限に抑えて通り抜けられる導入可能空間を検証。4方向の放射系路線から交通が集中する江戸橋JCTの特殊性や、出入り口など交通機能も見直しながら検討を進めた。
 都心環状線の江戸橋JCT周辺について、今回の地下化では江戸橋JCTの都心環状線ランプ(外回り・内回り)を整備しないことで、都心環状線の利用者を八重洲線に誘導し、渋滞を回避する案を採用。既存の八重洲線トンネルを活用することで、コスト縮減も図る。
 八重洲線区間の一部(KK線)は大型車が通行できないため、八重洲線の機能強化と大型車交通のネットワーク機能の確保について次回の検討会で議論することにした。
 第3回の検討会は夏ごろの開催予定。概算事業費や事業スキームなどを取りまとめる。具体的な費用分担についても踏み込む方針だ。都市計画手続きや周辺再開発との調整などを進めながら、2020年東京五輪後の着工を目指していく。

(日刊建設工業新聞様より引用)