国交省/ベトナム・ミャンマー訪問団全日程終了/中堅・中小の進出へ足掛かり築く

 国土交通省が中堅・中小建設企業の海外展開支援としてベトナムとミャンマーに派遣した訪問団が全日程を終えた。各訪問団は現地で、政府関係機関や現地日系建設企業などを訪問。建設現場も視察し、進出を目指す市場の現状を把握。事業展開のパートナーを探す目的で現地企業とのビジネスマッチングも行った。ベトナム訪問団と現地で懇談した海堀安喜官房建設流通政策審議官は「各社にとって有意義な訪問の機会となったようだ」と話す。
 訪問団はベトナムが18社、ミャンマーが15社でそれぞれ構成。ベトナムが9月26~30日、ミャンマーが10月3~7日の日程で訪問した。
 ベトナム訪問団は、9月27日に国交省とベトナム建設省の共催でハノイ市内で開かれた第6回日本・ベトナム建設会議にも出席。国交省担当者による制度の紹介などと併せ、訪問団の4社が得意とする技術を同国のインフラ整備などに役立ててもらおうとプレゼンテーションを行った。
 紹介した技術は、技研製作所(東京都)の圧入工法、マルケン(北海道)の廃タイヤリサイクルゴムチップパネル、LIGARE(静岡県)の廃バッテリーのリサイクル、システム計測(東京都)のNEW-EAGLE杭工法。現地企業とのビジネスマッチングにも臨んだ。
 ミャンマー訪問団は、ベトナムのような政府間会議はなかったが、同国の業界団体の協力で現地企業とビジネスマッチングを行う機会を得た。
 国交省が14年度から行っている現地訪問団は今回が3回目。14年度がベトナム(16社参加)、15年度がインドネシア(13社参加)で、今回、2回目のベトナムを含めて2カ国での実施となった。
 海堀審議官は「プレゼンテーションは興味を持って聞いていただいたようだ。参加各社にとっても進出への足掛かりをつかんだ訪問となっただろう」と話す。個々の企業単位ではハードルの高い行政機関への訪問の成果などを、今後の海外進出に向けた検討にどう生かすか。各社の取り組みが問われることになる。
 国交省は来年度も訪問団の取り組みを継続する予定で、対象国を増やすことも想定している。
 《訪問団参加企業》
 【ベトナム訪問団】エルライン(神奈川=とび工事、仮設資材レンタル・販売)△森長組(兵庫=海洋工事業)△ケミカルグラウト(東京=地盤改良工事、建設基礎工事の設計、施工等)△宇佐美工業(熊本=土木総合建設業、建設コンサルタント)△マルケン(北海道=廃タイヤリサイクルゴムチップパネル製造、取付工事)△LIGARE(静岡=屋根工事、太陽光工事)△オムテック(東京=土木基礎工事業)△山田工業(岡山=外壁工事、建築板金・屋根工事)△日本ベース(東京=土木基礎工事業)△朝日工業社(東京=空気調和・衛生設備工事業)△菱機工業(東京=空機調和・給排水衛生設備、太陽光発電所工事)△アスベックス(神奈川=リフォーム工事、とび、土工)△システム計測(東京=杭の載荷試験、山留め計測、拡底杭工法のライセンス供与と工事管理、機材リース)△日本構造エンジニアリング(東京=橋梁〈鋼橋〉設計・保全・耐震設計・施工計画)△ニシマフォーミング(岡山=型枠施工、大工工事業)△地建興業(愛知=推進工事、地盤改良工事、土工事、管更生工事)△サン・シールド(愛知=一般土木工事、推進工事、シールド工事)△技研製作所(東京=無公害工法・産業機械の製造・販売レンタル事業、土木建築業)
 【ミャンマー訪問団】森長組△カシマ製作所(福岡=プレキャストコンクリート用鋼製型枠の設計、製造)△宇佐美工業△マルケン△双葉資材(東京=基礎杭工事業)△菅原設備(愛知=給排水衛生設備業、上下水道工事)△日本ベース△岸本組(北海道=土木施工管理業〈道路・河川・農業土木工事〉)△朝日工業社△増岡組(東京=土木建築工事の設計施工、不動産販売、斡旋管理)△日本構造エンジニアリング△橋本組(静岡=土木・建築一式、設計監理、生コンクリート製造販売、不動産開発)△小澤土木(静岡=土留・基礎杭工事業)△テノックス九州(福岡=地盤改良工事)△中部電気工業(岐阜=架空送電線設備の設計・建設・保守)。

(日刊建設工業新聞様より引用)