国交省/中堅・中小海外進出支援策を拡充/実務マニュアル作成へ、合同就職説明会も

 国土交通省は18年度、中堅・中小建設企業の海外進出に向けた支援策を拡充する。企業の実務能力向上のためのマニュアルを策定し、教育機関と連携したセミナーで活用するほか、研修やeラーニングも実施。昨年ベトナムで初めて行った合同就職説明会を、18年度は同国など複数箇所で開くことも検討する。これまでのアジア各国への訪問団派遣も継続するなど、海外市場への進出をさらに後押しする。
 国交省は18年度予算案で、建設・不動産企業のための海外ビジネス機会の創出に関する経費として7700万円を計上。この一部を、中堅・中小企業の海外進出支援に充てる。
 実務マニュアルは、東南アジア諸国を主要ターゲットにして作成する。海外に進出する際の事前調査や事業計画策定、事業開始手続き、事業運営の流れ、契約上の留意点など各段階のノウハウに加え、海外市場のリスクをマネジメントする手法などを掲載する。研修やeラーニングを通じた普及にも取り組む。
 国交省が17年6月に立ち上げた中堅・中小建設業海外展開推進協議会(JASMOC、座長・草柳俊二東京都市大客員教授)が、教育機関と連携して実施する実務者セミナーでも実務マニュアルの紹介・解説を行う予定。セミナーの内容も充実させる。17年度は1日の研修だったが、18年度は日数を増やし、契約関係や資材・労務の調達といった実務内容を掘り下げる。
 合同就職説明会は初の試みとして、ベトナム・国立ハノイ土木大学を会場に17年11月11、12の2日間開かれた。日本での技術者確保が難しくなっている中堅・中小建設企業が多い中、参加企業からは「機会を失っていた人や企業に大きなチャンスとなる場」や「国内の採用状況の困難さを打開するきっかけとなる機会」など、実施を評価する声が聞かれた。これを受け国交省では18年度もベトナムなど複数箇所での開催を計画する。
 アジア各国にミッション派遣するのは18年度が5年目となる。派遣先は14年度ベトナム、15年度インドネシア、16年度ベトナムとミャンマー。17年度は9月にタイ、10月にはミャンマー・インドネシアと計3カ国に、延べ36社・団体が参加した。18年度は2~3カ国に訪問団を派遣する予定だ。

(日刊建設工業新聞様より引用)