国交省/技術提案テーマに「生産性向上」設定/総合評価方式S型、現場の工夫改善加点

 国土交通省は直轄の大規模工事を対象に、生産性向上と働き方改革をさらに進める。総合評価方式の技術提案評価型(S型)で求める技術提案テーマに、生産性向上や働き方改善などを設定。仕様変更を伴わない範囲で提案を求め、評価する。工事契約後の設計変更で実施した生産性向上策も効果が確認できた場合は工事成績で加点。次回入札時の評価に反映する。こうした取り組みを18年度に試行する。
 7日に「総合評価方式の活用・改善等による品質確保に関する懇談会」(座長・小澤一雅東大大学院教授)を同省で開催。一般土木のA等級やB等級など大規模工事を対象に、生産性向上と働き方改革の推進策を提示した。
 S型は施工上の工夫といった技術提案を求めることで、公共工事の品質向上を期待し適用する発注方式。安全性や環境配慮、騒音対策などに関するテーマで技術提案を求め、実現性などで評価している。
 18年度から新たなテーマとして生産性向上などを設定する。各地方整備局が有識者の意見を聞きながら工事の特性や地域の状況に応じて、省人化の取り組み方針や週休2日を達成するための休暇取得計画といったテーマを設定。仕様変更を伴わない範囲で技術提案を求める。
 発注段階だけでなく、施工段階の取り組みも評価する。施工手順の工夫や既存技術の組み合わせなど現場での創意工夫・改善により、生産性向上を引き出す取り組みも後押しする。
 工事契約後、現場での生産性向上に関する取り組みを施工計画に位置付けた上で、設計変更を適切に実施。効果が確認できた場合は工事成績で優位に評価し、次回の入札にフィードバックする。生産性向上の取り組みを評価するため、工事成績評定要領も改定する。

(日刊建設工業新聞様より引用)