国交省/技術提案評価S型を改善/提案多い技術標準化、PC関連5技術で検討

 国土交通省は総合評価方式のうち「技術提案評価型(S型)」でさらなる改善を進める。技術評価点の差がつきにくい評価テーマのうち、入札参加者の多くが同じ技術を提案している「現場で有効性が高い技術」を標準化する。17年度発注工事でプレストレストコンクリート(PC)に関連する5技術を検討対象に抽出。18年度から標準化に向けた検討に入るとともに、他の工種で点差のつきにくい評価テーマの分析を進める。
 世界貿易機関(WTO)の政府調達協定適用対象工事で採用されているS型は、応札者の技術評価点の差が年々縮小する傾向にある。近年は「技術評価点1位同点者数」が増加し、「技術評価点1位と2位の得点率差」が減少する傾向もある。
 国交省はS型の入札のうち6割を占める「鋼橋上部」「鋼橋下部」「PC」「トンネル」の4工種を対象に、13~15年度に契約した計716工事、延べ1148の評価テーマについて評価結果を分析。ケーソン基礎の精度向上やPC桁の耐久性など、点差がつきにくいテーマを整理した。
 17年度発注工事では点差のつきにくいテーマに関する技術提案の内容を分析。この結果、多くの競争参加者が提案する技術として、PC工種で▽テーマ・PC桁の耐久性(緊張力導入対策)=EMセンサー▽同(グラウト充てん)=真空グラウト▽同(同)=MSセンサー▽同(同)=超低粘性グラウト材▽床板の品質確保=パイプクーリング-の五つを抽出した。
 標準化の検討対象に選定した5技術はすべて、新技術情報提供システム(NETIS)に登録されている技術だった。
 国交省は18年度、5技術について品質確保を含め技術の有効性を確認し、土木工事積算検討委員会で標準化を検討する。標準化技術として、特記仕様書への明示や標準歩掛かりの作成などを想定している。
 他の工種で技術提案内容の分析も進める。実施件数が多く、技術評価点1位同点の多い「道路改良」「築堤護岸」などを対象に点差のつきにくいテーマの有無などを整理する。

(日刊建設工業新聞様より引用)