国交省/港湾工事全件で休日確保に加点/業務も含め若手登用促進型導入

 国土交通省は18年度、港湾整備分野で働き方改革と人材確保・育成を一段と後押しする。4月1日以降に入札公告する直轄港湾工事全件を対象に、4週8休を確保した受注者を工事成績で2点加点する。同日以降に入札公告する直轄業務も含む全件を対象に、若手監理技術者とベテラン指導技術者の組み合わせ配置を促進。入札評価対象の配置技術者を実績豊富なベテランだけに絞る。
 18年度に発注する直轄港湾工事・業務の運用ルールとして、13日付で工事や業務を実際に発注する地方整備局と北海道開発局、内閣府沖縄総合事務局に事務連絡した。
 働き方改革を支援する取り組みでは、18年度に発注する港湾工事全件の受注者を対象に「休日確保評価型」と呼ぶ新しいインセンティブを導入する。祝日を除き週休2日を確保すれば1点、4週8休を確保すれば2点を工事成績の標準点(100点満点)とは別枠で加点する。
 港湾工事の休日確保策では、全件で契約後に発注者が想定する標準工程表を提示し、参考にしてもらう取り組みも試行する。
 若手や女性を念頭に置いた人材確保・育成の取り組みでは、設計など業務も含めた全件の入札を対象に、入札参加者が希望すれば「若手技術者登用促進型」と呼ぶ新しい評価方法を導入する。配置技術者として4月1日時点で40歳未満の若手監理技術者の登用を促進。若手への指導という観点からベテラン技術者との組み合わせ配置を促す。その際、配置技術者の評価対象はベテランに絞る代わりに若手の実績要件を不要とする。
 若手技術者登用促進型のうち、工事入札では施工難易度が比較的低い予定価格3億円未満の案件を対象に、ベテラン技術者の兼任配置を最大3件まで可能にする。業務入札ではベテランの非専任配置を全面的に可能にする。
 人材確保・育成を後押しする取り組みでは、工事全件で40歳未満の若手監理技術者を配置すれば0・4点、現場で女性の利用に視点を置いた水洗トイレや化粧台などを整備すれば0・4点、インターンシップ(就業体験)の学生を受け入れれば0・5点を、工事成績の標準点の中で配点する。
 工事全件で入札参加申請の柔軟化も図る。配置する監理技術者の申請をこれまでの複数名から1人に限定する代わりに、新たに着工日まで技術者の変更を認める。JVを構成する代表企業以外の配置技術者要件の実績要件を不要にする。
 《18年度直轄港湾工事運用ルールの要旨(工事全件に適用)》
 【休日確保など働き方改革】
 △週休2日または4週8休確保で工事成績1~2点加点
 △発注者による標準工程表提示
 【生産性向上】
 △配置技術者申請人数を複数名から1人に変更。着工日まで変更可能に
 △JV代表企業以外の配置予定技術者の実績要件不要に
 【人材確保・育成】
 △直轄業務全件も含め若手監理技術者とベテラン技術者の組み合わせ配置促進
 △若手監理技術者配置で工事成績0.4点
 △女性が働きやすい職場形成で工事成績0.4点
 △インターンシップの学生受け入れで工事成績0.5点

(日刊建設工業新聞様より引用)