国交省/生産性向上への課題整理/プロセスとプレーヤー円滑に接続

 国土交通省は26日の建設産業政策会議で、建設生産システムを通じて生産性を向上させるための基本的な視点や課題を示した。次回会合に向け、谷脇暁土地・建設産業局長は「現在からの連続と10年先から見た非連続の両方の視点で、どのような枠組み・仕組みを作っていくか議論いただきたい」と要請した。
 建設生産システムは、さまざまなプロセス(企画、設計、施工、供用・維持管理の各段階)やプレーヤー(発注者、設計者、施工者、メーカーなど)の相互関係で成り立っている。これからは他産業との人材確保競争が進む中、劇的な進化を遂げる人工知能(AI)やIoT(モノのインターネット)などのイノベーションも進展する。
 国交省はこうした状況を踏まえ、今後の生産性向上に向けた基本的な視点を提示。プロセスやプレーヤーの円滑な接続・連携を実現することで、個別企業の努力だけでは達成できない生産性向上を実現し、各企業もイノベーションによって一層の生産性向上への努力を継続するとした。主要な課題はプロセスやプレーヤーをどう円滑に接続・連携させるかといった視点で整理した。
 生産性向上への主な課題は次の通り。
 ▽施工に手戻りを生じさせない設計、適切な積算
 ▽BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)、CIM(コンストラクション・インフォメーション・モデリング)の活用拡大
 ▽フロントローディング(初期段階から設計と施工が協働して設計図書を作成)
 ▽発注体制の弱い発注者でも対応可能な持続的な発注制度
 ▽コンストラクション・マネジメント(CM)ニーズへの対応
 ▽受発注者間・元下間の片務性への対応(適正工期、下請取引改善など)
 ▽施工段階で生じるさまざまな追加リスクへの対応(当面は民間工事指針の普及などにより施工上のリスクの事前協議を推進)
 ▽プレキャストなど工場製品の増加への対応(工場製品などの品質確保)
 ▽ICT(情報通信技術)を活用した資材納入などの効率化
 ▽アフターケアまで見据えた生産、情報管理
 ▽AI、IoTなどの積極活用(当面はi-Constructionの推進)

(日刊建設工業新聞様より引用)