国交省/設計と施工にCIM活用、初案件実施へ/岡山市の高架橋工事にECI方式適用

 国土交通省はCIM(コンストラクション・インフォメーション・モデリング)モデルを活用して、設計、施工を行う直轄案件を初めて実施する。CIMモデルで詳細設計を行う橋梁の工事に、設計段階から施工者が協力するECI(アーリー・コントラクター・インボルブメント)方式を適用する。CIM活用の充実に向けた検討項目を設定。基準類の整備につなげるとともに、CIMの適切な運用方法の検証を進める。
 国交省は岡山市南区古新田の国道2号大樋橋西高架橋の設計業務と工事にCIMモデルを活用する。中国地方整備局が発注した「平成29年度岡山環状南道路大樋橋西高架橋等詳細設計業務」で、長さ147メートルの3径間連続鋼床版箱桁橋や逆T式橋台、ラーメン式橋脚などの詳細設計を、CIMモデルを活用して実施する。12日に技術提案を締め切り、現在、最優秀提案者を選定している。
 19日には「国道2号大樋橋西高架橋工事・国道2号大樋橋西高架橋工事に係る技術協力業務」を公告した。詳細設計業務とは別に、ECI方式で施工に関する優先交渉権者を選定し、技術協力業務の契約を締結。基本協定に基づき価格などの交渉を行い、別途発注する建設工事の随意契約相手とする。
 CIMモデルの活用拡大を検討する発注者指定型工事となっており、▽CIMモデルを用いた工事での自動的な数量、工事費、工期の算出▽CIMモデルを用いた出来形管理、監督検査の効率化-の二つを検討項目に設定した。優先交渉権者は、発注者を介して、設定された検討事項に関する情報などを設計者に提供する。
 設計の段階から施工者が関与しながら、3次元(3D)モデルを構築・活用することで最適設計を図る。実現性の高いCIMモデルの構築手法や運用方法を検討する。CIM活用案件をフォローアップ。ECI方式などの実施状況を分析し、必要な見直しを行う。
 国交省は建設現場の生産性向上策i-Construction推進の一環として、17年3月に「CIM導入ガイドライン」を策定。17年度は調査・測量から設計、施工、検査、維持管理までの全プロセスに3Dモデルを適用・拡大するため、CIMの導入に取り組んでいる。

(日刊建設工業新聞様より引用)