国交省/革新的技術導入プロジェクト公募開始/生産性向上と品質管理高度化

 国土交通省は、建設現場の生産性を飛躍的に高める革新的技術の導入・活用に関するプロジェクトを始動させる。データを活用して公共土木工事の「施工の労働生産性の向上を図る技術」か「品質管理の高度化などを図る技術」を公募。契約済みの現場で18年度に試行する。取得したデータはクラウド環境などを通じ受発注者で共有するとともに、19年度以降、同省が実施する政策の検討に生かす。
 国交省はi-Constructionを推進し、建設現場の生産性を2025年度までに2割向上させることを目指している。6月に閣議決定した「統合イノベーション戦略」には、政府が提唱する「Society5・0」の実現に向け、官民の研究開発を強力に推進することが掲げられた。
 これらを受け同省は公共土木工事を対象に、革新的技術で施工データや検査データをリアルタイムに取得・解析し、建設現場の飛躍的な生産性向上を目指すプロジェクトに着手する。11日に公募を開始したのは、データを活用して土木工事の「施工の労働生産性の向上を図る技術」または「品質管理の高度化などを図る技術」。両方の技術でも応募できる。
 労働生産性を高める技術としては、コンクリート工(橋梁、ダム、トンネル)や土工などを対象に、施工データを取得・活用して新技術などを試行することで作業員の省人化、施工時間の短縮などを図る技術の提案を求める。品質管理の高度化技術では、検査データを取得・活用し、現行の品質管理手法を代替することが見込める手法(試験方法や数値、監督・検査・確認の代替など)の提案を求める。
 提案内容を国交省などが発注している工事の現場で18年度に試行することが条件。あらかじめ試行現場の発注者の了承を得た上で応募する。応募者は、工事を受注している建設業者と、提案内容を実施するために必要な者とで構成するコンソーシアム。構成員としては、測量・調査・設計業務を行う企業、計測機器メーカー、IoT(モノのインターネット)・人工知能(AI)・ロボットなどの関連企業などを想定している。
 公募期間は8月10日まで。8月に審査を行い、9月上旬に審査結果を公表・通知。各地方整備局などと委託契約を締結して試行を行う。委託契約額は1件当たり5000万円程度。おおむね10件程度を選定する。

(日刊建設工業新聞様より引用)