国交省/17年秋にインドネシアとミャンマーに派遣団/中堅・中小海外進出支援

 国土交通省は、中堅・中小建設企業の海外進出への支援で今秋、インドネシアとミャンマーの2カ国にミッションを派遣する。各国の政府機関や教育機関、建設現場を訪れ、現地企業とのビジネスマッチングも行う。6~7月に国内数カ所で開くセミナーで参加希望者を募る。16年度にベトナムで初めて行った見本市への出展支援も継続。本年度はタイを対象国とする。
 アジア各国へのミッション派遣は本年度が4回目となる。派遣先は14年度がベトナム、15年度がインドネシア、16年度がベトナムとミャンマー。17年度の2カ国はいずれも2回目となり、それぞれ20社ほどの参加を見込む。
 ミャンマーでは、前回同様、ティラワ経済特区で進む大規模な工業団地開発の進行状況を見学。今後も続く開発の現状を把握し、海外への進出を決断するきっかけにしてもらう。
 インドネシアへのミッションでは、同国と日本の大学とのネットワークを生かし、産学官連携で両国の建設技術を紹介する会議を開くという新たな取り組みも企画。技術マッチングを通じて、確度の高い進出機会の創出を狙う。
 派遣に先立つ国内セミナーは、仙台、東京、名古屋、大阪、福岡と中四国地区など5~6都市で開催。海外進出計画を策定する上で検討・調査すべき事項を専門家が指南するほか、既に海外進出を果たした企業の経営者から体験談を聞く。
 タイ・バンコクで9月にも開かれる海外見本市を対象にした出展支援では、会場の一画を国費で借り上げた「ジャパンブース」で6社ほどが自社の技術や工法を紹介する場を提供する。現地の大学で高度な技術を学んだ人材を各社が取り込めるような企画も準備する。
 昨年ベトナム・ハノイで行われた見本市「VIETBUILD HA NOI 2016」(11月16~20日)で行った初の出展支援には7社が参加。海外進出に向けてPRする貴重な機会となった。
 ミッションや見本市出展に続き、年度後半に国内で開く予定の実務セミナーは、海外建設の契約関係など進出国で直面する課題に即した実践的な内容とする。
 国交省は、海外進出の一歩を踏み出せずにいる中堅・中小企業の意欲を引き出すこれらの取り組みを通じ、国内にとどまっていた活動の場を広げ、持続的な発展につなげてもらう。
 16年度にミャンマーへのミッションに参加した九州の専門工事会社は、現地で施工力を確保するため、工業団地への訓練校設立を決断。同国で手掛ける現場で作業に従事する人材を育て、本人の希望に応じて日本に技能実習生として送り出す機関とするなど、積極的な事業展開を計画しているという。

(日刊建設工業新聞様より引用)