国交省/CIM導入で17年度方針/活用考慮し標準仕様整備、効率利用の体制検討

 国土交通省は8日、産官学による「CIM(コンストラクション・インフォメーション・モデリング)導入推進委員会」(委員長・矢吹信喜阪大大学院教授)の第4回会合を開き、17年度の取り組み方針を決めた。CIMモデルの活用方法を考慮した標準仕様の整備やCIMの効率的な活用に向けた実施体制の検討などに取り組む。
 17年度は、同委員会の下に「全体統括・データ利活用検討チーム」を設置。委員会やワーキンググループ(WG)の円滑な運営支援とデータ利活用の検討を担当する。具体的な検討は、▽ガイドライン・要領基準改定▽CIM実施体制検討▽国際標準対応▽現地での検証-の4WGが担う。
 ガイドライン・要領基準改定WGでは、CIMモデルの利活用シーンを考慮した際に必要となる属性情報やデータ形式、契約図書に活用する方法を整理した標準仕様を作成。17年度は橋梁と土工、18年度はトンネル、河川構造物、ダムに取り組む。CIMモデルによる数量算出に向けた基準の整備や、2次元(2D)データを活用した3次元(3D)モデルの作成方法の検討などにも取り組む。
 17年3月に策定した「CIM導入ガイドライン」の拡充も進める。設備、地質・土質調査、維持管理の3分野が対象で、設備CIMを検討する組織を新たに立ち上げる。
 CIM実施体制検討WGは、現地での検証WGと連携し、CIMの効率的な活用に向けた実施体制や推進体制を検討。17年度にECI(アーリー・コントラクター・インボルブメント)方式で発注するCIM活用業務について運用方法の検証も進める。国際標準対応WGでは、CIMとBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)の海外事例を収集。国際動向を踏まえて国内でのデータ交換標準を検討する。
 現地での検証WGは、17年度に実施するCIM活用業務・工事を随時フォローアップ。ECI方式で発注する業務はCIMの活用充実に向けて個々に検討項目を設定し、基準類の整備などにつなげる。
 会合で国交省は、CIMデータを含めた3Dデータの利活用方法や拡大方策をまとめた「データ利活用方針」(骨子案)を提示した。活用目的や効果と課題を明記。公共事業の測量・調査や設計、施工、維持管理の各段階での利活用や、大学の教材や各種の技術開発といった公共工事以外のシーンも想定。利活用に向けた検討の方向性として、G空間情報センターとの連携や3Dデータの標準仕様などを列挙した。今夏にも利活用方針をまとめる。

(日刊建設工業新聞様より引用)