士会連合会/設計図書の不整合解消・品質向上へ/19年末にテキスト発刊

 日本建築士会連合会(士会連合会、三井所清典会長)は7月、建築士が作製する設計図面の品質向上を目的に新たな専門部会を設置する。設計図書を基に施工者が作製する施工図との不整合を解消するための留意点やポイントなどをまとめ、19年末までにテキストとして発行する。
 士会連合会は建物の意匠と構造、設備の3種類の設計図を集約した「総合図」作成ガイドラインをまとめている。発注者、設計者、施工者を含む関係者の合意形成に役立てるツールとして活用を呼び掛けている。
 今回はさらに一歩踏み込む形で総合図のベースとなる各設計図を対象に、整合が取れた設計図面の作製ポイントや留意点を解説したテキストを作成する。ガイドラインに加え、発刊するテキストを活用してもらうことで手戻りを可能な限り防止。設計、施工両者の生産性向上と労働時間短縮といった働き方改革につなげる。士会連合会はこれにより、より品質の高い建築物を発注者に提供できるとしている。
 専門部会は、建築技術委員会(委員長・寺田修副会長)の下部組織という位置付けで、実務者や学識者らで構成する。浦江真人東洋大理工学部建築学科教授が部会長に就く予定。
 建築工事では、施工者が設計図面の指示に従い施工図を作製、施工している。実際には「世間が求める建物の要求水準が多様化し、設計時間がタイトになっている」(同連合会)ことなどを主因に、設計図面と施工図に不整合が生じているという。

(日刊建設工業新聞様より引用)