大分県別府市検討委/図書館・美術館基本構想策定/一体整備で活性化

 大分県別府市が設置した有識者らの「別府市立図書館および別府市美術館整備基本構想検討委員会」(委員長・中山昭則別府大学国際経営学部教授)は、人員体制や施設の問題などを解決するため、図書館と美術館を一体的な施設として整備することを盛り込んだ基本構想をまとめた。一体的整備により横断利用による来館の活性化などの効果が見込まれるとしている。市は今後、基本構想を市民に広報し整備に向けた調査・研究を進め、18年度以降に基本計画を策定する。
 基本構想では現在の図書館と美術館の共通課題として限られた職員数や専門性を持つ正規職員の適正な配置などの人員体制と、施設の老朽化やスペース不足などを挙げ、これらを解決するため、それぞれ単体として整備するのではなく、「図書館・美術館の一体的な整備」を検討するとした。
 一体的な整備により横断利用による来館の活性化や取り扱う資料対象の広がり、職員のスキルアップ、施設の観光資源化、コストバランスなどの点でメリットがあると指摘。
 施設のコンセプトとしてにぎわいのある交流の場やリラクセーション空間、コミュニティー拠点、情報発信拠点などを提示し、これらを実現するため、温泉・観光との連携や専門性を持つ職員の配置、既存施設との連携、多様な機能やサービスの導入などが重要とした。
 今後の検討課題としては、施設全体では機能の整理や場所の検討、図書館については別府らしい蔵書方針、美術館についてはコレクション中心で進めるのかの方向性などを挙げた。
 委員会の開催支援など基本構想策定等業務はアカデミック・リソース・ガイド(横浜市中区)が担当した。

(日刊建設工業新聞様より引用)