大分県戦略会議部会/東の玄関口拠点化へ報告書/別府港の機能強化、にぎわい施設も

 大分県が設置した「九州の東の玄関口としての拠点化戦略会議」の別府港部会は17日、最終会合を開き、別府港のフェリーターミナル港としての機能強化などを盛り込んだ部会報告をまとめた。港内ににぎわいゾーンを設け、分散したフェリー上屋を集約し、これと一体的ににぎわい施設を整備。交流ゾーンや親水ゾーンも設ける。20日に大分港(大在地区)部会も部会報告をまとめる予定で2月に開催予定の戦略会議で全体の検討結果をまとめる。
 部会報告では別府港の課題として長期的に減少傾向にあるフェリーの利用促進や2航路のフェリー上屋の分散立地と老朽化、二次交通の利便性改善、大阪航路の新造船の大型化に対応した港湾機能の強化、クルーズ船の誘致方針の検討などを指摘。その上で別府港の将来像を「九州の人の流れの基幹拠点として、フェリー航路を核に、多くの人々が九州内外を行き交うためのハブ港」と設定した。
 将来像の実現に向けた中長期的な取り組みではフェリーターミナル港の機能強化や海の玄関口にふさわしい空間整備として、2カ所に分散立地しているフェリー上屋を一つに集約するとともに、これと一体的に観光、商業、文化などのようなにぎわいの核となる施設を複合施設として整備。バスやタクシーの乗り場も集約する。整備に当たっては民間の資金やノウハウの活用を検討する。
 これ以外の主な取り組みでは大阪航路の就航線の大型化による貨物量の増加に対応するため駐車場とシャシー置き場を確保。津波避難先の確保や建物・工作物の耐震化など地震・津波対策を行う。気軽に散策を楽しめるウオーターフロントとなるよう、親水エリアの設置を検討し、緑地など陸域の施設配置も検討する。
 ゾーニングとしては現在の別府観光港フェリーターミナルがある一帯の陸側ににぎわいゾーン、海側に駐車場・シャシー置き場ゾーンを配置。北側には交流ゾーンを設け、南側の現在は第2フェリーターミナルがある一帯はにぎわいゾーン(親水ゾーン)と位置付け港内の埋め立ても想定している。
 具体的な導入機能や景観デザイン、複合施設のコンセプトなどは17年度に新たな検討会議を設置し検討する。バスターミナルやレストラン、土産物店、ホールなどが入り、老朽化している別府交通センターのあり方も併せて議論する。
 同会議は交通、観光などの関係団体の代表や有識者らで構成。開通した東九州自動車道を生かし、九州の東の玄関口として人流・物流の拠点となるための課題やその解決策などを議論している。海路の重要拠点と位置付ける大分港と別府港は各専門部会を設け機能強化策などを検討している。検討結果は今後の港湾計画の変更などに反映させる。

(日刊建設工業新聞様より引用)