大和ハウス工業/ロックウール吹き付け作業ロボット開発/都内の現場に導入

 大和ハウス工業は、鉄骨造建物の柱や梁に耐火性能を持たせるロックウール・モルタル被覆の吹き付け作業ロボットを開発した。都内で施工中のホテル建設現場に初めて導入。ロボット導入により、従来は3人の作業者が必要だった吹付作業を2人で終えられ、時間も従来に比べ約2割の短縮が可能という。16~18日に実証実験を行い、性能を検証。19年までに複数の現場で実用化する計画だ。
 同社は16日、ロボットを導入した建設現場で吹き付け作業の様子を報道陣に初めて公開した=写真。開発したロボットは産業用ロボットアームと、走行したり段差を昇降したりするための台車で構成。柱の高い位置などの吹き付けも1台で行えるため、作業効率が高まり、現場の人材不足を補完する効果が期待できる。
 被覆材料の吹き手を機械に置き換えられるため、プラントとロボットを操作する2人の作業者を配置するだけで済む。作業速度が人力の2倍以上なる上、作業品質は熟練工並みの水準を保てる。
 同社は開発した吹き付けロボットをさらに進化させる。ロボットアームのバリエーションを増やし、塗装工事や危険を伴う高所作業など別の用途に展開したい考えだ。
 BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)とロボットを連動させることも視野に入れている。BIMとの連携で作業に必要なデータ入力の手間が減り、作業時間のさらなる短縮が期待できる。
 建設業では作業者の不足が特に深刻だが、同社の調査で、鉄筋の運搬や鉄筋・鉄骨の耐火被覆吹き付け工事を行う職人が特に足りないことが判明。そこで一部の作業を代行し、省人化を図るため、昨年5月から吹き付けロボットを開発していた。

(日刊建設工業新聞様より引用)