大成ロテック、アース製薬/虫よけ舗装を共同開発/保水性舗装技術活用、感染症予防

 大成ロテックは26日、保水性舗装を活用して虫の少ない歩行空間を創出する「(仮称)虫よけ舗装」をアース製薬と共同で開発したと発表した。保水性舗装に蚊などの虫が嫌う香料を散布することで近寄る蚊を激減させる。蚊を媒介にして拡大する感染症の予防効果が期待される。
 虫よけ舗装は、雨天時に舗装体内に雨水を吸収・保水し、晴天時に徐々に蒸発させる保水性舗装の特徴を利用。蚊が嫌うミント系の芳香を有する天然由来の精油を水で希釈して保水性舗装に散布することで、蚊が近寄らない空間を作る。
 海外旅行者や訪日外国人観光客の増加などによる蚊を媒介とした感染症の拡大や、海外コンテナからの外来害虫の侵入などが懸念される中、公園や公共施設周辺、港湾施設など人が多く集まる場所の舗装に適用することで、感染症や外来害虫の拡散の予防につながることが期待される。
 アース製薬の研究施設で行った室内試験では、100倍希釈の香料で70%の忌避効果を得ることを確認。大成ロテックが臭いセンサーを使用して行った実験では1平方メートル当たり3キロ散布した香料の臭気が3~4日持続することが確認された。
 現在は国立環境研究所の五箇公一生態リスク評価・対策研究室長の助言を受けながら、東京都内や茨城県つくば市内などの屋外で、虫よけ効果や臭気の持続性などの検証実験を行っている。今後は香料の種類を変えてアリやクモなど地上をはう虫への効果も検証し、来年度中の実用化を目指す。

(日刊建設工業新聞様より引用)