大成建設/技術センターにマンション模した床衝撃音実験施設整備/仕上げ材性能を評価

 大成建設は、横浜市戸塚区の技術センター内に、実際の集合住宅の一室を模した床衝撃音実験施設を整備し、運用を開始した。躯体の床が異なる2種類の実験室を併設。床衝撃音に対する床仕上げ材などの性能を比較評価し、対策工法の開発に役立てる。
 集合住宅の建設では、快適な居住空間を確保するため、上階の居室から発生する衝撃性の騒音(床衝撃音)への対策が重要になる。特に、居住への影響が大きい重量床衝撃音は、床仕上げ材や天井仕上げ材などの対策が不可欠となる。
 重量床衝撃音に対する仕上げ部材の性能は、コンクリート床や梁、柱の寸法・形状など建物構造に大きく影響を受けるため、同一の仕上げ材であってもコンクリート床スラブの特性によって異なることがある。
 このため同社では、実際の集合住宅と同じ条件で性能を確認できるよう、異なる振動特性を持った2種類の実験室を併設した床衝撃音実験施設を整備した。集合住宅を模擬した床衝撃音実験施設は業界初という。
 実験施設の構造は、一般的な集合住宅に多いRC造ラーメン構造を採用し、6メートル四方の実験室を2室設けた。躯体の床には、一方は通常の鉄筋コンクリートスラブ、もう一方は同社と栗本鉄工所が共同開発した振動を低減する中空スラブ「T-Silent Slab」を採用し、同一の仕上げ材による効果を比較することができる。
 今後は床衝撃音対策工法の開発のほか、設備機器や地下鉄軌道などからの振動で発生する固体伝搬音の低減工法の開発にも活用していく考えだ。

(日刊建設工業新聞様より引用)