大成建設/BIM活用の配筋検査システム開発/図面と実施工を正確に比較

 大成建設はBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)を使い設計部門で効率的に配筋検査を行うシステムを開発した。タブレット端末に表示したBIMデータの図面と実際の施工を比較し差異をチェックする。紙の図面を使用する場合よりも正確な比較が可能な上、チェックした箇所や検査時の指摘事項などの履歴が一元管理でき、作業効率性の向上にもつながる。
 「T-BIMInspection」を使った検査フローは、現場内の検査場所でタブレット端末に表示された検査対象部位をタップし、検査箇所に応じた正確な断面リストや検査に必要な項目を表示する。検査で配筋の誤りが判明した場合は素早く問題箇所を抽出できる。
 検査項目のチェックや指摘事項を端末に入力すれば、検査箇所や内容、検査時刻などが履歴としてクラウドサーバーに記録される。従来の検査と比較して報告書をスムーズに作成できる。指摘事項に対して監理者が修正担当者と修正期日を指定することも可能で、その場合はメールで修正担当者に通知が届く。
 指摘事項の是正処置の進捗(しんちょく)状況、処置完了までの詳細な作業記録も一元管理できる。検査開始から是正が必要な箇所での対応完了までの時間が従来に比べ約15%短縮できたという。
 配筋検査はベテラン監理者の経験や知識を基に検査項目の内容を選定するケースが多かった。開発したシステムでは、こうした検査項目の内容をあらかじめ定めておくことで、誰もが検査時の指摘箇所を確実に把握し、熟練監理者と同等の検査が可能となる。

(日刊建設工業新聞様より引用)