大林組/ひび割れしにくい高流動コンクリ開発/人員半減、材量費は35%減

 大林組は4月27日、ひび割れが発生しにくい高流動コンクリートを開発したと発表した。高い自己充てん性を生み出す特殊増粘剤と市販の混和剤を添加するだけで、ひび割れが発生しにくくなる。従来に比べ作業に従事する人員が半減できるほか、材料コストも約35%削減可能という。
 高流動コンクリートは材料に高い自己充填性があるため、普通コンクリートで行う締め固め作業が不要となり、生産性が向上する。ただ、骨材分離を防ぐために普通コンクリートよりも単位セメント量を増やすため材料コストが上昇。セメントの水和反応に伴う温度上昇によって起こるひび割れが課題だった。
 開発した「ニューロクリートNeo」は、生コンクリートの製造段階で新開発した特殊増粘剤と高性能AE減衰剤を添加する。面倒な手間が掛からずにひび割れのしにくい高流動コンクリートが製造できる。従来の高流動コンクリートよりも単位セメント量が圧倒的に少なく、材料費が約25~35%削減できる。打設作業などのに必要な人員も30~50%低減できる。 
 既に「国道45号吉浜釜石道路トンネル工事」(岩手県釜石市、発注=国土交通省東北整備局)で適用しており、性能を確認済みという。
 今後、現場の生生産性向上やコストダウンを図る方策として、トンネルや橋梁、ボックスカルバートといったコンクリート構造物を対象に、採用を拡大する方針だ。

(様より引用)