大林組/建物管理にBIM活用/保守点検作業を効率化、17年9月から運用

 大林組は、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)の適用拡大に乗りだす。従来の設計・施工段階に加え、建物完成後の管理段階にもBIMを活用する計画で、設計・施工者が持つ設備や構造などの属性情報と建物管理者が行う巡回・点検や工事手配・修繕の記録、入居者からのクレームなどを一元的に管理するシステムの開発を進めている。従来は紙ベースで管理していた情報の電子データ化により、建物と設備機器の保守点検作業の効率化・高度化を実現する。
 建物の健全な運用を目指す新たなファシリティーマネジメント業務の情報基盤として「BIMWill」と呼ぶシステムを開発中。点検記録や機器納入仕様書などのデータをBIMの3次元(3D)モデルにひも付けすることで、膨大なデータを容易に管理できる。
 点検が必要な機器や、点検予定月を過ぎた機器、耐用年数を超えた機器を3Dモデル上に色付けして表示可能。将来的な改修・修繕工事の適切な時期を把握でき、BIMの属性情報を利用して工事の概算金額を算出することもできるという。従来は書類で管理していた煩雑な業務を減らし、維持管理業務の省人化にもつながる。ビルのオーナーや管理会社などに採用を提案していく。
 初弾として、同社の設計・施工で東京都千代田区に建設を進めている大林新星和不動産の賃貸オフィスビル(地下1階地上9階建て延べ約8200平方メートル)に導入し、17年9月に運用を開始する予定という。

(日刊建設工業新聞様より引用)