大阪市水道局/扇町庁舎跡地活用方針案/南北用地一体で複合施設整備

 大阪市水道局は、北区南扇町にある扇町庁舎跡地(北、南用地計約9100平方メートル)の活用方針案を公表した。民間事業者を対象とした市場調査の結果などを踏まえ、外部有識者を含む活用方針検討会議で議論を重ねた結果、南北用地を一体的に活用し、劇場・イベントホールなど、にぎわいを生み出す複合施設等の開発を条件とすることを決めた。事業を円滑に実施するため、事業用定期借地権設定による貸し付けも含めた手法を検討することとし、事業者選定はプロポーザル方式が望ましいとした。
 扇町公園に隣接する扇町庁舎跡地は、梅田から徒歩圏内の市内中心部に位置し、JR線や地下鉄などの鉄道駅にも近く、市内外からのアクセスに優れている。
 用地は幅員11メートルの道路を挟んで南北に隣接した2区画で構成し、北側用地の面積は4470平方メートル。現在は大阪府警天満警察署の仮庁舎、駐車場として暫定利用している。南側用地は4683平方メートルで、現在は駐車場として貸し付け中。商業地域(高度指定なし)で、建ぺい率80%、容積率は北側が600%、南側が400%となっている。
 15年度に行った市場調査では、不動産関連事業者など10社と対話を実施し、多くの提案が寄せられた。市は調査結果を踏まえ、幅広い活用方策を議論するため、外部有識者を加えた「扇町用地活用方針検討会議」を設置し、16年6月から検討を始めた。地元からは「マンション単独となる事態を避け、東西の人の流れを生み出す施設が望ましい」といった要望が出される中、市場調査では南側に高層分譲マンション、北側に住民利用施設を配置する提案が大半を占めていた。
 地元が求めるにぎわい創出と隔たりがあるため、市はにぎわい創出施設を核とした事業の可能性について、民間事業者に追加調査を実施。複数の劇場・ホール運営事業者などから前向きに検討したいという回答を得た。ただ、単独用途では高度利用を図れないため、複合施設にせざるを得ないとの回答が多く寄せられた。
 検討会議では追加調査の結果も踏まえ、4回の会合で議論を重ね、▽南北用地を一体的に活用する▽劇場・イベントホールなど、地域のにぎわい創出に資する複合施設など、広域から幅広い年齢層の集客が見込める施設とする-ことなどを活用条件としてまとめた。

(日刊建設工業新聞様より引用)