大阪市/南港(住之江区)に公設民営中高一貫校開設へ/17年度から施設設計着手

 大阪市は、18年3月末に廃校する住之江区の南港渚小学校と南港緑小学校の校舎を活用し、国内初となる公設民営による中高一貫教育校を19年4月に開校する。両小学校は直線距離で約100メートル離れており、開校時は必要な改修を実施した上で、南港渚小を西学舎、南港緑小を東学舎として暫定的に使用。その後、西学舎の大規模改修と新校舎の増築工事を行い、22年度に機能を集約する計画だ。1月中に学校運営事業者の公募を開始し、本年度内に決定。17年度に改修実施設計や増築基本設計に着手する。総事業費は約62億円。
 同学校は国際的に評価の高い教育プログラム「国際バカロレア認定コース」と、特色ある学科を併せ持つ中高一貫教育校として開校。国家戦略特別区域法における学校教育法の特例を活用し、公立学校の運営を民間の学校法人などに委託する。総学級数は18学級720人(中学校=6学級240人、高校=12学級480人)を計画している。
 既存校舎を活用する二つの小学校は、18年4月の南港南中学校区小中一貫教育校の開校に伴い、同年3月末に廃校となる。敷地面積は両小学校で約2万6100平方メートル。校舎は80~82年度に建設され、大規模改修を行えば今後20~30年程度は使用できるという。
 ただ、二つの敷地に分散配置することは運営面で非効率なため、最終的に南港渚小跡地(西学舎)に機能を集約。同校の既存校舎(延べ約6000平方メートル)を大規模改修した上で、グラウンドに新校舎を増築する。増築面積は体育館やプールなどを含めて延べ約1万3760平方メートルを見込む。東学舎として使用する南港緑小校舎(延べ約5700平方メートル)は大規模改修を行わず、新校舎完成後に解体し、グラウンドやクラブハウスなどを整備する計画だ。
 17年度に改修工事の実施設計や新校舎増築工事の基本設計に入る予定。開校に先立ち、18年度は管理諸室・普通教室として活用する東学舎と、特別教室などを整備するための西学舎の改修を行うとともに、増築の実施設計を進める。開校後に増築工事に実施し、22年度の完成を目指す。

(日刊建設工業新聞様より引用)