大阪府・市、JR西日本、南海電鉄/なにわ筋線整備で合意/最短で21年度着工

 大阪府と大阪市、JR西日本、南海電気鉄道の4者は、大阪都心部と関西国際空港とのアクセス向上が期待される「なにわ筋線」について、最短で21年度の着工、30年度の開業を目指すことで合意した。大阪市などが出資する第三セクターが新線を建設し、JR西日本と南海電鉄が線路使用料を支払う「上下分離方式」を採用する方針。各者の意思決定を経て、4月末にも費用負担割合などを盛り込んだ計画案を示す予定だ。阪急電鉄も十三駅となにわ筋線を接続する新線構想を提案しており、5者間で具体化の検討を進めていくことも合意した。
 なにわ筋線は、JR西日本が大阪駅北側のうめきた2期区域(大阪市北区)に建設する新駅「北梅田駅(仮称)」から、なにわ筋直下を南下し、堀江付近で分岐してJR難波駅と南海線をそれぞれ接続する路線。全線地下構造となる。
 近畿運輸局や大阪府、市、鉄道事業者らで構成する検討会が09~11年度に実施した調査では、▽中津▽福島▽中之島▽西本町▽西大橋付近-の5カ所の中間駅を想定し、さまざまなケースで需要予測・費用便益分析、収支採算性などを試算。「JR難波・南海難波ルートが比較的良好」と結論付けた。完成すれば大阪都心部から関西空港まで直接結ばれ、所要時間の大幅な短縮が期待できる。建設費は4000億円程度が見込まれている。
 関係者は早期の事業化を目指しており、4月末にも中間駅や事業費、費用負担割合などを示した計画案をまとめる方針だ。詳細なスケジュールは未定だが、最短で21年度の着工、30年度の開業を目指す。

(日刊建設工業新聞様より引用)