大阪府摂津市/千里丘駅西地区再生へ課題整理/市施行再開発案と駅前広場・道路整備案

 大阪府摂津市はJR千里丘駅西地区の再生方法として、市施行の再開発事業を行う案と駅前広場と都市計画道路千里丘駅前線を整備する案について課題整理を進めている。地権者らでつくる千里丘西地区市街地再開発準備組合は今年4月に解散を決めたが、駅西口にロータリーもなく交通安全対策上の課題などがあるため2案を検証することになった。組合施行の再開発計画を検討していた時期に新たな土地活用を控えた地区の地権者もおり、市は早い時期に今後の整備方針を示す必要があると考えている。
 市では現在検討している2案について、財源や事業期間、整備体制などの課題があり、事業に対する合意形成の見通しなどを含め庁内で検証中。
 断念した組合施行の再開発事業の場所は千里丘1の5・7・8・10で面積は1・53ヘクタール。大阪府道の大阪高槻京都線と正雀停車場線に囲まれた所にある。1980年代に駅前広場や駅前につながる幅の広い道路の整備や、駅前一帯の建築物を更新しようと再開発の機運が高まった。ところがバブル経済の崩壊によって、準備組合の活動も規模を縮小していた。
 ここにきて準備組合は以前からまちづくりに取り組んできた地権者らの高齢化や、駅前広場が未整備になっていることによる交通環境の改善に対する課題なども再認識し、改めて地権者らの意向や地区の課題を確認する取り組みを進めていた。再開発施設の建物形態・配置素案や駅前広場、道路、駐車場などの配置フレーム素案、事業収支素案をまとめ、再開発事業を今後進めるかどうかについて意見交換を重ねていた。
 15年度には、まちづくりの議論を行うためのたたき台となる街区整備計画案(最終計画案)を策定。約240戸のタワーマンションと商業機能など非住宅施設を複合化した30階建ての再開発ビルや駅前広場、駐車場棟などを整備する内容だった。千里丘西地区街区整備計画案策定業務委託は大和ハウス工業・都市問題経営研究所(大阪市中央区)JVが担当し、13~15年度にかけて素案を検討・提示してきた。

(日刊建設工業新聞様より引用)