太平洋セメント/「1000円以上値上げ」表明/6年ぶり、競合他社も近く追随

 太平洋セメントは19日、セメント価格を1トン当たり1000円以上値上げするとの方針を表明した。同社がセメントの値上げに乗りだすのは2011年以来6年ぶりとなる。石炭価格の上昇や人手不足に伴う輸送費高騰を受け、価格改定が不可避と判断した。
 石炭価格や輸送費の高騰は、セメントメーカー各社の経営を圧迫する要因になっており、住友大阪セメントや宇部三菱セメントなど競合他社も近く追随する見通し。太平洋セメントは年内にも販売店と交渉を始め、18年度に新価格を定着させたい考えだ。
 太平洋セメントは11年にも1トン当たり1000円の値上げを表明し、価格改定を目指してきたが、値上げ幅は現段階で500~600円程度にとどまる。2020年東京五輪開催を控え、国内の市場環境が好転する中、同社は6年前よりも販売店や需要家から値上げへの理解を得やすい状況になったと見ている。
 福田修二社長は「石炭や(キルンの内側に張る)耐火れんがの価格が高止まりしており、来年はもう少し値上がりする可能性もある。セメントの運搬を担うドライバーも足りず、労務費が上昇しており、(物流などの)コスト面が心配だ」と値上げの意図を説明している。

(日刊建設工業新聞様より引用)