奈良県/コンベンション施設PFI(奈良市)の起工記念式典開く/施工は大林組

 奈良県は15日、奈良市の奈良春日野国際フォーラム甍で、県営プール等跡地を対象とした「大宮通り新ホテル・交流拠点事業」のうち、PFIを導入する「コンベンション施設等整備運営事業」の起工記念式典を開いた。大林組を代表とする特別目的会社(SPC)「PFI奈良賑わいと交流拠点」がコンベンション施設や観光振興施設など、延べ約3万5000平方メートルの施設建設・維持管理・運営を担う。開業は20年4月を予定している。
 計画地は県営プール跡地と奈良警察署跡地約3・2ヘクタール(奈良市三条大路1)。このうち、関連事業で森トラストが県内初の外資系ホテル「JWマリオットホテル奈良」を建設する北東側と、南東側のNHK新奈良放送会館建設用地を除く約2・3ヘクタールが対象となる。
 事業を行うSPCは大林組を代表企業とし、構成員として梓設計、コンベンションリンケージ、東急コミュニティー、協力企業としてオオバが参画する。
 施設は地下2階(駐車場)地上2階一部3階建て。大きくコンベンション施設と観光振興施設・屋内多目的広場に分かれ、随所に奈良県産木材を採用する。コンベンション施設は敷地北側に配置し、1階に大会議室や小会議室、2階に中会議室を設ける。敷地南側には観光振興施設・屋内多目的広場(劇場)を整備し、コンベンション施設との間に大屋根付き屋外多目的広場(天平広場)を設置。西側には地上駐車場やバスターミナルなども整備する。維持管理・運営期間は35年3月31日まで。
 この日、午前10時30分から行われた式典には関係者ら約150人が出席。冒頭、荒井正吾知事が「この事業では県のコンベンション施設等に加え、森トラストによるホテルとNHKの新放送会館が整備される。放送、交流、宿泊拠点が一体的に展開されることは奈良の観光の発展にとって大変心強い」と話した。
 国会議員の祝辞や事業概要説明、8日に行われた安全祈願祭の報告などに続き、施工者を代表して大林組の蓮輪賢治取締役専務執行役員が「多くの方々が奈良らしさを体験できる大変意義深い事業に参画でき、光栄に思う。品質・工程管理はもとより、工事の安全と周辺環境への配慮を第一に考え、持てる技術力を結集して工事を進めていきたい」と決意を述べた。
 同事業に関連して、森トラストが建設するホテルは地下1階地上6階建て延べ約1万8000平方メートル(約152室)。設計を大成建設と建築設備設計研究所、施工を大成建設が担当し、12月の着工、20年1月の完成を目指す。NHK新奈良放送会館は4階建て延べ約4500平方メートル。設計・施工を奥村組・久米設計・福本設計JVが担当し、18年5月の着工を予定している。

(日刊建設工業新聞様より引用)