宇都宮市/LRT整備事業で住民向け説明会開始/鬼怒川橋梁と車両基地に先行着手

 宇都宮市は、栃木県芳賀町らと計画しているLRT(次世代型路面電車)プロジェクトの住民向け説明会を、28日に開始した。工事施行認可を得てから、境界立ち会いや測量など用地取得に向けた作業に入る。工事では車両基地と鬼怒川橋梁の整備に、先行的に取りかかる。構造物では、新4号国道アンダーパスや野高谷高架橋の構築なども予定している。
 整備対象はJR宇都宮駅東口から、芳賀町の本田技研北門までの約15キロ。
 計画によると、JR宇都宮駅東口から鬼怒通りに沿って平出町停留所(仮称)付近までは、既存道路の車線を減らして、道路中央部にLRTの軌道を整備する。平出町から清原学園通りまでの区間は、鬼怒川を渡る鬼怒川橋梁部を含めてLRT専用軌道を新設する。
 作新学園北停留所(同)付近から清原管理センター前停留所(同)までは既存道路の北側に、そこから野高谷町交差点までの区間は東側の緑地帯にLRT軌道を敷設する。野高谷町交差点付近は高架橋を設ける。野高谷町交差点から本田技研北門までは、既存道路部を利用して軌道を設ける。
 軌道整備に当たっては、交差点間を一体的に施工するなど一定区間をまとめるほか、できるだけ現況の車線数を確保しながら工事を進める。
 車両基地は、平出町停留所(同)と新4号国道の付近に整備する。敷地面積は約4ヘクタールを想定。鬼怒川橋梁も渇水期での施工が求められるため、先行的に取りかかる。長さは600~700メートル程度を見込んでいる。
 各停留所のホーム長さは30メートルで、ホーム幅員は2・0メートル。入り口部分にはスロープなどを設ける。平出町や清原管理センター前など5カ所の停留所には、バスなどと接続するトランジットセンターを設ける。
 同事業には公設型上下分離方式を採用。市と町が軌道を整備し、第三セクターが運営を担う。宇都宮市らは昨年8月に工事施行認可を国土交通相、同11月に都市計画事業認可を栃木県に申請済み。本年度内の認可取得と着工を目指している。開業は22年3月を予定している。全体の概算工事費は458億円を見込んでいる。全線新設のLRT事業は全国初となる。

(日刊建設工業新聞様より引用)