小田原箱根商議所/平成の城下町・宿場町構想発表/江戸時代の景観復活へ

 小田原箱根商工会議所(神奈川県小田原市と箱根町、鈴木悌介会頭)は、歴史や文化をテーマにした街づくりで観光客を呼び込む「平成の城下町・宿場町構想」をまとめた。地域のシンボルである小田原城を中心に江戸時代の景観形成や小田原宿の復活、城前横丁の整備など城下町をキーワードにした独自の観光振興・にぎわい創出策を提案している。今後、構想を街の将来像としてPRし、小田原市などにも実現を働き掛ける。
 11月29日に箱根町で開いた商議所創立70周年記念式典で「70周年記念事業」として発表した。構想では小田原城を中心に小田原駅から海までのエリアを6ゾーンに分け、それぞれのエリアに集客施設や観光のポイントを配置。街全体を「世界を感動させる歴史・文化テーマパーク」と位置付け、世界文化遺産の登録を目指したい考えだ。
 構想によると、小田原駅周辺を「イキイキと元気に暮らしたくなるゾーン」とし、駅前広場に和風ロータリーを整備するとともに情報発信機能を強化する。お城周辺には「江戸時代景観ゾーン」「歴史・文化体感ゾーン」「小田原宿復活ゾーン」を配し、大手門や三の丸お堀などの復活、城前横丁・城前広場などの新設、かまぼこ通り街並みの整備や大型バス駐車場の確保などで文化・観光の拠点形成を図る。早川漁港周辺は「海のなりわい体感ゾーン」と名付け、船釣りや干物づくり体験などで集客力を強化する。
 これら5ゾーンを含めた一帯とその周辺を「総構え」と位置付けている。小田原城天守閣の木造再建実現に向けた働き掛けも行う。
 商議所は小田原の地域特性を生かした将来像を提示することで、集客力アップと地域振興に弾みをつけたい考え。引き続き商議所内に検討組織のタスクフォースを設置し、構想の実現に向けた情報収集・研究を進める。構想には駅前の和風ロータリー整備や天守閣の木造再建、城前横丁の新設など行政の協力が必要な計画も多く含まれていることから、小田原市との連携も強化するとしている。

(日刊建設工業新聞様より引用)