岩手県釜石市/釜石鵜住居復興スタジアム、4月27日に本格着工/施工は大成建設JV

 岩手県釜石市が19年のラグビー・ワールドカップ日本大会開催に備えて計画する「釜石鵜住居復興スタジアム(仮称)」の建設工事が、27日に始まる。施工を担う大成建設・新光建設JVが安全祈願祭、釜石市が着工式をそれぞれ開催。東日本大震災の津波被災地に観客席1万6000席の大型施設を整備する事業が動き出す。同大会は地元に50億~60億円の経済効果をもたらすと試算されており、スタジアムには県沿岸被災地の早期復興を後押しする大きな役割が期待される。
 事業では、東日本大震災の津波で大きな被害が出た釜石市鵜住居地区の鵜住居小学校、鵜住居東中学校の跡地(釜石市鵜住居町18、19地割)にスタジアムや競技場を建設する。
 予定地の面積は約9ヘクタール。津波の再来に備え大規模な盛り土を施す。災害に備え、敷地内に100トンの貯水槽を設置する。
 大成建設JVが請け負った工事は、スタジアム整備(管理棟、やぐら棟、広場整備工事)一式で、工期は18年7月31日。19年9月に開かれるワールドカップに間に合うよう、開催の1年前までに施設を完成させる計画だ。
 基本・実施設計は梓設計が担当した。
 施設の収容能力は1万6000人以上を確保する。このうち常設の固定スタンドは6000席となる。総事業費は30億円程度を見込む。うち本体建設工事費は19億9800万円。
 ワールドカップ終了後は、スタジアムの周りに広場を整備し、市民や観光客らに開放する。市はスタジアムをスポーツ大会に利用するだけでなく、防災教育や旅行者の受け入れ拠点などとして活用することを検討している。
 スタジアムに近いJR鵜住居駅周辺では復興まちづくりの検討が進む。
 市らは1月、同駅西側一帯の土地を開発するに当たり、事業のコーディネート業務をパシフィックコンサルタンツに委託。スタジアムと連動した効果的なまちづくりのあり方を模索している。

(日刊建設工業新聞様より引用)