島根県隠岐の島町/新庁舎基本設計/梓設計JVに

 島根県隠岐の島町は、「隠岐の島町新庁舎建設基本設計業務」の委託先を決める公募型プロポーザルで梓設計・ナック建築事務所JVを最優秀提案者に選定した。最優秀案は、「『隠岐びとの心』を育み町民の誇りとなる庁舎」の実現を提案している。近く契約する。契約限度額は2500万円。次点は東畑建築事務所・坂本建築設計事務所JV。
 最優秀案は、▽山・海・人がつながり、未来をつくる庁舎▽島の安全・安心を支える庁舎▽島の風土と資源を生かした環境配慮型庁舎▽島産木材を活用し、島産木材の魅力を発信する庁舎▽町民に寄り添うユニバーサルな庁舎▽未来を見据えた長寿命庁舎▽島の未来をつくるにぎやかな庁舎-の七つをコンセプトに設計に当たるとした。
 建物の南側外観は、日本海の荒波を越える北前船のシルエットをモチーフとした「北前船ルーバー」を提案。このルーバーは、アナジ(北西風)を防ぎ日射を調整する役割を果たす。町民の多様な活動に応える配置計画、バイオマスエネルギーと太陽熱・太陽光を組み合わせたカーボンニュートラルなど風土と資源を生かした環境負荷低減対策、基礎免震構造採用などきめ細かな提案も行っている。
 業務実施体制では、隠岐の島町で実績のある総合組織設計事務所の高い組織力と隠岐の島を熟知した地元設計事務所と協働。地元設計事務所に設計拠点を置いて業務の迅速化を図るとともに、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)を導入するなどデジタルツールを活用し、分かりやすい業務遂行により遅延のない的確なスケジュール管理を行うとしている。
 計画によると、新庁舎の建設地は下西田井78の2ほかの西郷浄化センター敷地約4000平方メートルを含む約1万4000平方メートル。想定規模は延べ5000平方メートル程度(建設単価は1平方メートル当たり42万円程度)で、主要構造は受託者と協議の上、決定する。履行期限は6月9日を予定している。建設スケジュールは、6月~18年3月に実施設計を終え、18年5月から入札手続き、8月着工、21年1月の完成を想定している。

(日刊建設工業新聞様より引用)