建材メーカー、舗装会社ら/暑さ対策商品を積極展開/五輪需要見込む

 建材メーカーや舗装会社などが、都心部の「暑さ対策」商品の売り込みに力を入れている。2020年東京五輪で国内外から多くの選手や観光客が訪れるのを商機と捉え、日射を遮ったり路面温度の上昇を抑えたりする商品の開発・販売を加速させている。19日から21日まで東京・有明の東京ビッグサイトで開かれた「第3回猛暑対策展」では、多くの出展企業が独自商品を来場者にアピールした。
 「暑さ対策の需要はこれからがピーク」-。猛暑対策展に出展していた資材メーカーの担当者は、五輪を3年後に控え、息の長い需要を期待する。
 今回の展示会には68社が90の商品ブースを設置。太陽熱を建物上空に反射させる特殊構造の窓や、水滴によって付近の体感温度を下げるルーバーなどそれぞれの自社製品を売り込んだ。
 建材メーカーのABC商会は、歩道に面したビルなどの窓ガラスに当たる太陽熱を、建物下の歩道とは反対の上空に反らせる「熱線再帰フィルム」を展示し、来場者の注目を集めた。窓ガラスに波形の反射膜を挟み込み、室内に入る紫外線を99・5%カットしつつ、斜め上から照り付ける太陽の熱を上方に跳ね返す機能を持たせた。
 同社はのれん状のルーバー「風になびくパーゴラ」も出展した。ポリエステル製のシェードをワイヤでつり下げて日差しを遮る製品で、付け外しを容易に行える。いずれも今後発売する新商品だ。
 住宅大手のミサワホームは、水道水の水圧を利用してアルミ素材のルーバーに水滴をしたたらせ、周辺の体感温度を下げる新製品「ドリップルーバー」を展示した。都心部を中心に拡販を狙う。
 高機能繊維・樹脂などを扱う東レが展示したのは、3層のフィルムを重ね合わせて日遮効果を高めた新素材の「サマーシールド」。紫外線を通しにくい基布を、遮光性の高い白色フィルムと熱を遮る黒色フィルムで挟み、夏場の日差しを効果的に遮断する。
 これまで日傘などで展開してきたが、五輪需要を見越し、都心部のカフェのテントや選手村を行き来するバス乗り場の屋根などへの採用拡大を狙う。
 フジタ道路も自社製品の強みを来場者にアピールした。高炉スラグ舗装に、熱を伝えやすいけい石や廃瓦再生骨材などの骨材を混ぜ、透水・保水性能と熱拡散性能を高めた「ヒートスルーサンド」と、廃材の竹フレークを舗装材に織り込み弾力性を高めた「青竹保水舗装」を出展。ランナーの足腰への負担を軽減できる点を売り文句に、選手村の遊歩道や公園などの受注獲得を目指す。

(日刊建設工業新聞様より引用)