建機大手4社/18年3月期決算/全社が増収営業増益、中国市況の回復追い風

 建機メーカー大手4社(コマツ、日立建機、コベルコ建機、住友重機械工業の建設機械部門)の18年3月期決算が8日に出そろった。全社が前期よりも収益を大きく伸ばした。排ガス規制関連の反動減で国内需要が鈍った一方、市況が回復し稼ぎ頭となった中国をはじめ、北米やアジア、アフリカなどで需要が増加。最大手コマツは米国会計基準で売上高が約4割、経常利益と純利益が約7割増え、日立建機も大幅な増収増益を記録した。
 「買収初年度から想定を上回るシナジー(相乗効果)が出ている」-。コマツの大橋徹二社長兼最高経営責任者(CEO)は、昨春買収した米国の鉱山機械子会社、コマツマイニング(KMC、旧社名・ジョイ・グローバル)の経営貢献度を高く評価する。インドネシアや北米・南米などの旺盛な鉱山需要を背景として、KMCは同社の収益増加に即効性を発揮している。
 コマツの建設機械・車両部門の売上高は前期比44・7%増の2兆2809億円と大幅に増えた。そのうちKMCの売上高は3178億円。買収効果を約25億円(税引き前利益ベース)と試算している。欧米などの工場再編・改修に重点投資し、18年度に売上高利益率を8・1%とする目標だ。
 日立建機の連結売上高は27・2%増の9591億円。純利益は648・0%増の600億円と前期比で7倍以上増えた。建機の更新サイクルに入った中国市場が需要をけん引。一昨年に買収した部品サービス子会社のH-EParts、Bradken両社も収益拡大に大きく寄与した。
 売上高は中国で70・2%増加したほか、北米で73・7%増、中南米では129・9%増を記録した。
 コベルコ建機の連結売上高は17・4%増の3646億円で、経常利益は533億円増加の219億円。中国を中心に油圧ショベルの需要が順調だった一方、海外ではクローラクレーンの出荷が鈍化。18年度も同様の傾向が続くと予想する。ショベルの需要が好調な一方、米トランプ大統領が表明した鉄鋼輸入制限措置に伴う原料価格上昇などを考慮し、通期の売上高見通しは5・3%増の3850億円、経常利益は4・1%減の210億円とした。
 住友重機械工業の油圧ショベルと道路機械、建設用クレーンを扱う建設機械部門の売上高は29・9%増の2605億円、営業利益は前期比11倍の174億円に。国内外で油圧ショベルの需要が増加。建設用クレーンも、北米市況が回復したほか、住友重機械建機クレーンを子会社化したことが吉と出て、販売台数と売上高を押し上げた。

(日刊建設工業新聞様より引用)