建築学会/異分野連携と設計者・施工者選定方式でタスクフォース設置/最適解を提言へ

 日本建築学会(古谷誠章会長)は16日、建築界の異分野連携と、信頼性の高い設計者・施工者選定方式を検討する二つのタスクフォース(TF)を立ち上げた。異分野連携のTFでは、工学や学術教育など多様な専門分野に従事する会員同士の連携・交流を促し、建築デザイン発表会などイベントの内容拡充を図る。受注者の選定方式を考えるTFでは、国内外の発注事例を収集・検証し、学会としての最適解を発注者らに提言する。19年12月までに各テーマの最終報告をまとめる。
 各組織名は、「建築における異分野間のさらなる交流・連携・協働を推進するTF」と「社会の信頼に応える建築の設計者・施工者の選定方式を検討するTF」。同日、東京・芝の同学会で合同準備会を開き、議論をスタートさせた。
 準備会で古谷会長は、「会長の私自身を含めて会員には多くの実務者がおり、他団体と連携しながら建築界で大きな役割を果たせる。建築設計界は過去の不祥事から完全に信頼を回復できておらず、しっかりと信頼を取り戻す必要がある」と述べた。
 二つのTFは、昨年11月の理事会で設置が承認された。
 異分野連携のTFでは、建築学会に参画する計画系・工学系、学術教育系・実務系などの会員が交流するための機会を創出する。全国大会の会期中に開かれるデザイン発表会など、多数の会員が関わるイベントの内容を拡充したり、審査過程を見直したりするための議論を行う。
 設計者・施工者選定方式のTFでは、プロポーザルなど過去の発注事例を比較・検証し、地域や事業にふさわしい選定方式のあり方を発注者に提言するための議論を展開する。地域事情を勘案せず、似たような審査手法でプロポーザルが行われていることの是非も問い直す。
 古谷会長は「(プロポーザルでは)最優秀以外の参加者にも加点される枠組みがあるといい」と人材育成につながる選定方式の必要性を強調した。
 両TFの議論では、必要に応じてメンバーを増員する。18年内にも中間報告をまとめる。両TFのオブザーバーは山形県建築士会の平吹和之会長が務める。
 TFの構成メンバーは次の通り。敬称略。
 【建築における異分野間のさらなる交流・連携・協働を推進するTF】〈顧問〉大崎純副会長、野原文男副会長、菅順二副会長〈主査〉前田寿朗総務理事〈幹事〉萩原剛〈委員〉秋元孝之、楠本玄英、佐藤淳、篠原聡子、堀越英嗣、馬渡誠治、安田幸一
 【社会の信頼に応える建築の設計者・施工者の選定方式を検討するTF】〈顧問〉加藤信介副会長、松村秀一副会長〈主査〉前田寿朗総務理事〈幹事〉萩原剛〈委員〉新井久敏、石田航星、大野秀敏、小野田泰明、工藤和美、田名網雅人、馬渡誠治、柳澤要。

(日刊建設工業新聞様より引用)