応用地質/路面下空洞探査の新技術開発に着手/AI活用し解析時間大幅短縮めざす

 応用地質は、人工知能(AI)を活用して道路の空洞を迅速に探査する新技術の開発に乗りだした。道路を走行する専用車両で取得した膨大なデータをAIを使って自動で解析する技術で、これまで空洞の有無を判定するまで3日を要したのを10分程度に短縮でき、作業量を大幅に軽減できる。
 成田賢社長が16日に東京都内で開いた16年1~12月期の決算説明会で明らかにした。
 同社の路面下空洞探査は、探査レーダーを販売する海外子会社のGSSIが開発した高精度の地中レーダーと、空洞の位置を地図上に再現するRTKGPSを搭載した自社製作の専用車両を使っている。時速60キロで走りながら5センチ間隔(深度2メートル、幅2・5メートル)でのデータ取得が可能だが、空洞の解析は室内に移り、3人程度の専門職員が3日程度をかけて行っていた。
 AIは、地中レーダーとRTKGPSを搭載した専用車両に組み込む。現在は学習機能を高めるために、空洞がない正常状態の路面下データの数を増やしている。実際の探査業務で試行した結果、99%の確率で空洞を判定できているという。
 調査・解析業務の効率化を図れるとともに、人為的なミスが削減され、成果物(調査結果)の品質も向上する。
 成田社長は「確実な技術とするため、最終的な検証に入っている段階で、年内に確立できる。働き方改革や生産性革命につながる」と話した。
 同社は、15年4月に新設した維持管理事業部で道路下の空洞や埋設管を探査・診断する事業を展開し、売り上げを伸ばしている。

(日刊建設工業新聞様より引用)